医学部の出願には時間がかかる!
医学部入試の特徴として、出願書類の作成に手間がかかる点が挙げられます。医大模試を活用して、出願の煩わしさを克服しておきましょう。
出願の時に問われる内容を確認しよう!
昨年度の2024年度医学部入試において、各大学がどのような形で受験生の経験や考えを求めていたのかをまとめました。
最新情報は各大学の願書で確認してください。
出願と面接は繋がっている! 医学部入試における面接試験の面接官は出願書類を参考に質問を投げかける傾向にあります。医大模試の面接試験でも出願書類に関連した質問をあなたに投げかけます。面接での受け答えを想定して書類作成をしましょう。
「将来の希望」の書き方
「将来の希望」は日本医科大が出願時に提出を求める内容ですが、出願書類作成に限らず自分の将来を語る場合は具体性を意識して言語化すると良いでしょう。
説得力のある発言には
必ず「具体性」がある!!
抽象的で良くない例
私は将来、患者さんの感情に寄り添う医師になりたい。患者さんの病気をただ治すだけでなく、治った後の人生が豊かになるような医療を提供したい。また、治療中は患者さんだけでなく、そのご家族にも安心してもらえるように心がけたい。そのためには、高度な医学の知識と技術を身につけて、医療スタッフ一丸となって病気と向き合う必要がある。だから私は大学6年間で、特にチーム医療を学んで医師としてのコミュニケーション能力を身につけたい。(207字)
どこがダメなの?
「将来の妄想」です!!
上の例は「良い医者の特徴」を抽象的に書いているだけで、ちょっと胡散臭い感じもします。
次の例のように具体的に書く方がずっと良いです!
具体的で良い例
私は内科医になりたい。そして、内科医となって患者さんと向き合う時は、まず患者さんの話をしっかり聞こうと思う。患者さんが何に困っていて、何にストレスを感じているかなどを少しずつ話してもらいたい。そうすれば、治療法の決定を的確に行えて、患者さんは安心して治療を受けられるはずである。しかし、患者さんによっては私ではなく看護師の方が話しやすいと感じる場合もあるだろう。だから、誰が患者さんの話を最初に聞くのかを的確に判断し、指示を出すスキルも身につけたい。(225字)
まとめ
「将来の希望」や「理想の医師像」などを語る時は、自分が医師として働いている姿を思い描き、自分がどうありたいかを述べてください。
抽象的な表現 ⇒ いい加減で胡散臭い
具体的な表現 ⇒ 真剣で情熱的
あなたの診療科は?あなたはどのような患者さんと向き合っている?あなたはどのような問題を抱えて、どのように解決している?
どうしても想像できない場合は、実際に医療現場で働いている人の話を聞いたり、SNSの投稿を読んでみたりすると良いでしょう。とにかく、自分の将来のイメージを膨らませることが大切です。
「自己PR」の書き方
大事なことは
やる気、元気、
真面目さ、素直さ!
どうすればいいですか?
共通して次の2つのことを
学生に期待しています。
その期待に応えられることを
アピールしましょう!
大学が求める2つのこと
-
医学を真剣に学んで、6 年後の医師国家試験に一発で合格すること
- 同級生や先輩後輩、実習先のスタッフや患者と良好な関係を築くこと
その他の自己PRに関しては「アドミッションポリシー」を確認してから書きましょう。
どの大学でも入学試験には必ず「アドミッションポリシー」があります。
医大模試では練習のために、順天堂大学医学部のアドミッションポリシーを使用します。
順天堂大学アドミッション・ポリシー
求める学生像
医学部では、医学・医療の知識・技能のみならず豊かな感性と教養を持ち、国際社会や地域社会に貢献し、未来を拓く人間性溢れる医師・医学者を養成するため、次のような学生を求めます。
- 一人の人間として、人間と自然を愛し、相手の立場に立つ思いやりと高い倫理観を有する人
- 幅広い人間性、柔軟性と協調性を備えた基本的なコミュニケーション能力を有する人
- 自ら課題を発掘し、知的好奇心を持って、課題解決に取り組む主体性を有する人
- 国際的な視点から医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する
- 入学後も、自己啓発・自己学習・自己の健康増進を継続する意欲を有する人
大学入学までに身に付けておくべき教科・科目等
医学部では、大学入学までに高等学校等において、次の教科・科目等を身に付けておくことが望まれます。
- 理科:物理、化学、生物についての十分な知識と科学的な思考力・探究心
- 数学:数学I、数学II、数学III、数学A、数学B、数学 C についての十分な知識と論理的思考力
- 英語:国際社会で活躍するための基礎的なコミュニケーション能力、十分な読解力、表現力、思考力、会話能力、言語や文化についての理解、TOEFL-iBT 72〜83 点程度∕IELTS 5.5 程度、もしくは同等水準の英語能力
- 国語:十分な文章読解力、文章構成力、論理的表現力
- 地理歴史・公⺠:地理総合、地理探究、歴史総合、日本史探究、世界史探究、公共、倫理、政治・経済についての基礎的な知識
- 特別活動及び課外活動等を通じた主体性、協調性、思いやり、奉仕の心
入学者選抜の基本方針
医学部では、医師・医学者になろうと努力する学生に対し、6 年間で卒業し、ストレートで医師国家試験に合格させるよう教育しますが、単に医師国家試験合格だけを目指すのではなく、国家試験をものともしない、知性と教養と感性溢れる医師・医学者を養成するため、入学者選抜方法として、学力試験のみならず、受験生の感性や医師・医学者となるべき人物・識見・教養を見極めるために、小論文試験・面接試験を課し、また、小中高に至る活動を知る資料の提出により、総合的な判定に基づき、入学者を選抜します。
とにかく書いてみることが大切!
添削するので
思い切って
書いてみてください!
医大模試では出願書類の添削も実施します。まずは自分の考えを堂々と述べてみてください。しっかりと説得力のある文面になっているかをレクサスでチェックして、面接試験に向けて直すべきポイント、準備するべきことなどを提示します。さあ練習しましょう!
攻略本をプレゼントします。
医大模試にエントリーした方全員に、書籍『私大医学部 出願・面接ガイドライン』をお送りします。
過去の医学部合格者が実際に提出した「医師志望理由」「本学志望理由」「自己PR」が収録されています。具体例を参考にして、出願書類の書き方のコツをつかみましょう。